ライブ・リハの持ち物|シールドは何本?予備の数え方と当日のケーブル準備
「シールドは何本持っていけばいい?予備は何本?」——ライブやリハーサルの持ち物で、答えがあいまいになりがちなのがケーブルです。本数は勘ではなく、信号の流れを書き出せば数えられます。数え方から予備の優先順位、本番のトラブル対応、前日チェックまで順にまとめます。

▲ 本数は、機材の「つなぎ方」から逆算できます。
結論:本数は「信号の流れ」を書き出せば数えられる
紙に、音が通る順に機材を並べて矢印でつなぎます。矢印1本=ケーブル1本。ギター→ボード→アンプならシールド2本です。ボード内のパッチは「台数−1本」が基本です(詳しくは パッチケーブルの選び方)。
▲ ★は予備を持つ優先度の目安です。
| 構成 | 本数の数え方(例) | 優先したい予備 |
|---|---|---|
| ギター→アンプ直結 | シールド1本 | シールド1本 |
| ボードを使う | シールド2本+パッチ(台数−1本) | 楽器側のシールド、パッチ1〜2本 |
| センド/リターンも使う | 上の構成+2本 | 楽器側のシールド、パッチ |
| ワイヤレスを使う | 送信機用の変換ケーブル1本+受信機から先 | 変換ケーブル |
| アコギ・キーボード | 楽器→DIのシールド(ステレオ出力ならL/Rで2本) | シールド1本 |
| 自前マイクを持ち込む | マイクケーブル1本 | マイクケーブル1本 |
予備は何本?——「止まると演奏が止まる区間」から数える
目安は最低でも楽器側の1本。そこから次の3つに当てはまる区間の順に増やします。
- そこが切れると、音がすべて止まる
- 動く・踏まれる・引っ張られる
- 会場で借りにくい
3つとも当てはまるのが楽器→ボードのシールドで、最優先です。次がボード→アンプ。パッチは短く場所を取らないので、1〜2本入れておくと手軽な保険です。ワイヤレス用の変換ケーブルは代わりが利きにくく、予備の価値が高い部類です(変換プラグと変換ケーブルの使い分け)。
長さは、いちばん長い区間と同じか、楽器からアンプまで直接届く長さの予備を1本、という考え方をおすすめします。どの区間にも代わりに入れられ、後述の「ボードを飛ばして直結」にも使えるからです(長さの目安は ケーブルの長さの考え方)。必要な数は、構成や会場によって変わります。
会場で借りられるもの・借りにくいもの(出演前に確認)
一般に、ライブハウスではマイク・マイクケーブル・DIなどPA側の機材は備えがあることが多いとされます。一方、ギター・ベースのシールドやパッチは自前が前提のことが多く、貸出があっても長さや状態は選べません。リハーサルスタジオも同様です。
自前マイクの持ち込みは会場の方針次第なので、事前にPAやブッキング担当に相談してください(マイクケーブルの選び方)。
- アンプの機種と入力
- DIの有無と数(アコギ・キーボード)
- マイク持ち込みの可否
持ち運びと並べ方——区間ごとに束ね、予備は「すぐ出る場所」へ
- 巻き方は 8の字巻き で、面ファスナーで軽く留めます。
- 区間ごとに束や袋を分ける(楽器側/ボード→アンプ/予備)。
- 色で役割を決める。たとえば楽器→ボードは赤、予備は黒。暗いステージでも手が迷いません。
- 予備はケースの奥ではなく、ボードの蓋裏やギグバッグの外ポケットへ。
- 抜き差しはアンプの音量を下げてから(スタンバイ等の扱いは機種の取扱説明書に従ってください)。
本番で音が止まったら:ステージ上の短い切り分け手順
原則は一度に1つだけ替えることです。
- アンプの音量を下げる。
- 目で見て確認——チューナーのミュート、楽器のボリューム、アンプのスタンバイやチャンネル、プラグが抜けかけていないか。
- 楽器→ボードのシールドを予備に替える——いちばん動く区間なので、最初に疑います。
- ボードを飛ばして楽器→アンプに直結——鳴ればボード内(パッチ・電源・エフェクター)、鳴らなければアンプ側か楽器本体が怪しいと分かります。長い予備が効く場面です。
- それでも出なければ、無理に触らずPAや会場スタッフに声をかけます。
終演後は ケーブルテスターで断線・結線を確かめる方法 で確かめます。
前日の5分チェックと、持ち物チェックリスト(ケーブル編)
- 当日の順番で全部つないで鳴らす。
- プラグの根元を軽く曲げて、ガリや途切れが出ないか聞く。
- 予備も同じチェックを通す。「予備が壊れていた」が最悪のパターンです。
- 本数を数えて、区間ごとの袋に入れる。
怪しい一本は本番にも予備にも入れず、練習用に格下げします(目安は シールドケーブルの寿命と交換時期の見分け方)。
- □ シールド(矢印の本数+予備)
- □ パッチ(台数−1本+予備1〜2本)
- □ 変換ケーブル(ワイヤレス使用時)+予備
- □ パワーサプライ・ACアダプタ・DCケーブル
- □ 面ファスナー
- □ 自前マイクとマイクケーブル(持ち込める場合)