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How-to2026.05.28

ケーブルの正しい巻き方|「8の字巻き」で断線を防ぐ方法

「気づいたらケーブルが片チャンだけ音が出ない」「すぐにクセがついて絡まる」——その原因、実は巻き方かもしれません。シールドケーブルの寿命は、毎回の片付け方で驚くほど変わります。この記事では、プロのPAや現場スタッフが当たり前に使う 「8の字巻き」 を、初心者にも分かるように手順で解説します。今日から使える実用知識です。

木の床に置かれたエレキギターと、巻いて束ねられたシールドケーブル

▲ 正しく巻けば、絡まず・クセがつかず・長持ちします

なぜ「ぐるぐる巻き」はダメなのか

ひじや手のひらにグルグルと同じ方向で巻きつける方法。手早くまとまりますが、巻くたびにケーブルへ"ねじれ"が一方向に蓄積します。このねじれが——

そこで使うのが、ねじれを溜めない「8の字巻き」です。

8の字巻きのやり方(手順)

ポイントは「1巻きごとに、ひねる向きを内・外で交互にする」こと。これだけで、巻くときに生まれるねじれが互いに打ち消し合います。

8の字巻きの図解:通常の輪と逆向きの輪を交互に作るとねじれが相殺される

▲ ①通常の輪 → ②逆向きの輪 を交互に。ねじれが相殺され断線しにくい

  1. 端を片手に持つ。プラグ側の端を、利き手と反対の手で軽く握ります。これが"基準"になります。
  2. 1巻き目=内向き(普通の輪)。利き手でひと巻き分を手繰り、いつも通りの向きに輪を作って基準の手へ。
  3. 2巻き目=外向き(逆の輪)。次のひと巻きは、手首を逆にひねって"逆向き"の輪を作る。輪が「8」の字のように交互になります。
  4. 内・外を交互に繰り返す。「普通→逆→普通→逆」とリズムよく。輪の大きさは揃えると美しくまとまります。
  5. 束ねて固定。巻き終わりはマジックテープ(ベルクロ)や面ファスナーで軽く留める。きつく縛らないのがコツ。
コツ:力で曲げず、「ケーブルが自然に作りたがる輪の向き」に沿わせると、逆向きの輪もスッと作れます。最初はゆっくりでOK。数回でリズムを掴めます。

巻くとき・しまうときのコツ

✕ やりがちなNG
・ひじ〜手のひらで同方向にグルグル巻き
・結束を輪ゴムやガチガチの結び目できつく締める
・プラグの根元を直角に折った状態で収納
・濡れたまま・砂やホコリが付いたまましまう
○ 長持ちする扱い
・8の字巻きでねじれを溜めない
・ベルクロでふんわり束ねる
・プラグ根元に無理な力をかけない(断線が最も多い場所)
・使用後はサッと乾いた布で拭いてから収納

とくにプラグの根元は、ケーブルで最も断線しやすいポイントです。抜き差しは必ずプラグ本体を持って行い、ケーブルを引っ張って抜かないようにしましょう。

音が出ない!ときの確認手順

本番前やリハで急に音が出なくなったとき、あわてず順番に切り分けると原因が見つかります。

  1. 別のケーブルに替えてみる(いちばん早い切り分け)。これで鳴ればケーブルが原因。
  2. プラグを軽く動かすと音が出たり消えたりする → 根元の断線・接触不良のサイン。
  3. 両端のプラグの汚れを乾いた布で拭く。意外と接点の汚れで不調になることも。
  4. アンプ・エフェクター側の入出力やシールドの挿し位置も確認。
「プラグを動かすと音が出る」状態になったケーブルは、本番で必ず止まります。応急処置で使い切ったら、早めに買い替えか修理を。ライブ前は予備を1本持っておくと安心です。

長く使えるケーブルを、正しく扱う

どんなに丁寧に扱っても、もともとの作りが甘いケーブルは早く切れます。とくに断線の多いプラグ根元の処理(ハンダ付け・配線)がしっかりしているかどうかで、寿命は大きく変わります。

KMsoundのケーブルは、断線しやすいポイントまで職人が一本ずつ手仕上げし、出荷前に導通チェックを実施。「正しく巻いて、長く使える」ことを前提に作っています。素材選びや作りの詳細は シールドケーブルの選び方手作り・手ハンダの記事 もどうぞ。

正しく扱えば、ずっと使える一本を。

CANARE・MOGAMIを使い、断線しやすい根元まで職人が手仕上げ。
長さ・カラー・プラグを選んでお作りします。

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