日本製熟練職人が一本ずつ手作り
まとめ買い・大口注文 ブランドについて お問合せ
ホーム / ブログ / ギターのシールドが抜ける原因と対策
Repair & Maintenance2026.09.27

ギターのシールドが抜ける・抜けやすい原因と対策|ジャックの点検とストラップの通し方

「ライブ中に足で引っかけたら音が止まった」「最近スポッと抜ける」。シールドが抜ける原因は、ジャックのバネ・ナットのゆるみ・プラグ側の摩耗・ケーブルの取り回しのどれか(または重なり)であることが多いです。症状からの切り分け、点検、ストラップへの通し方まで順にまとめます。

まず仕組み:フォンプラグは「バネで挟んでいるだけ」

フォンプラグは、ジャック内部のチップ接点バネがプラグ先端のくびれ(溝)に引っかかって保持されています。XLRケーブルのようなロック機構はありません。正常なら、スッと入って最後に「クッ」と止まります。

フォンジャックの断面模式図。ジャック内部のバネがプラグ先端のくびれに引っかかって保持する仕組みと、抜ける原因になる4つの箇所(バネ・ナット・プラグ先端・ケーブルの引っ張り)を示している

▲ 仕組みを示す模式図です。形や大きさは実物と異なります

抜ける原因は、①バネ ②ナット ③プラグ先端 ④ケーブルを引っ張る力のどれか(または重なり)です。

症状から原因を切り分ける(早見表)

基本は「別のケーブルで試す」「同じケーブルを別の機器に挿す」の2つ。どちらで直るかで原因側が分かります。

症状疑わしい原因最初にやること
どのケーブルでも、そのギターだけ抜けるジャックのバネの弱りジャック交換を検討
ジャックが指で回る・グラつくナットのゆるみ本体を押さえて増し締め
そのケーブルだけ、どの機器でも抜けるプラグ側(汚れ・摩耗・相性)拭いて改善しなければ交換を検討
挿さりが浅い・途中で止まる押し込み不足/周りのパーツに当たる奥まで挿す。当たるなら形状を見直す
止まり方は正常、演奏中だけ抜ける取り回し(張る・踏む)ストラップに通し、たるみを残す
エフェクター/アンプ側だけ抜けるその機器のジャック・配置配置と固定を見直す

※疑わしい順の目安です。ケーブル側なら、替えどきはシールドケーブルの寿命と交換時期へ。

ギター側ジャックの点検:ナットのゆるみとバネの弱り

ストラトタイプのギターのジャックプレートにシールドケーブルを挿した様子。ナットのゆるみや挿さり具合はこのジャックまわりで確かめる

▲ まずはギター側のジャックまわりから確かめます

ジャックがグラつく・回る=ナットのゆるみ

ナットを回したつもりでジャックごと回ると、内部の配線がねじれて傷むおそれがあります。本体を押さえてナットだけを締めます(メーカーも専用工具を紹介しています)。締めすぎず、ガタが止まれば十分です。

挿してもクッと止まらない=接点バネの弱り

別のケーブルでも同じなら、ジャックのバネ圧の劣化が疑われます。バネは抜き差しで摩耗する消耗部品です。端子を曲げ直す方法もありますが再発しやすく、ジャック交換が確実です。手順はジャックのガリ修理・交換のやり方へ。不安があればリペアショップへ相談を。

プラグ側・使い方側の原因

CANARE GS-6を使ったシールドケーブルのL型とストレートのフォンプラグ。先端のチップとその下のくびれが、ジャックのバネに保持される部分

▲ 先端のチップとくびれが、ジャックのバネに保持される部分です

プラグの見方はプラグの品質を構造で見抜く方法へ。形状だけで保持力は決まらないので、L型・S型はジャック位置別の選び方で決めてください。

【実践】ストラップへの通し方:力をジャックに届かせない

ストラップにくぐらせると、踏んだり引っかけたりした力をストラップが受けます。一例を示します。

  1. プラグを奥まで挿す。
  2. ケーブルをストラップとボディの間に通し、ストラップピンの近くでくぐらせる。
  3. ジャックとの間に少したるみを残す(張ると結局ジャックが引かれます)。
  4. 残りは体の後ろ側から足元へ。

きつく結ぶと折れ癖や根元の断線につながるので避けます。長さはケーブルの長さの考え方も参考に。

ストラップロック・エンドピンの場合

ストラップロックはストラップの脱落防止で、ケーブルの抜け防止とは別物です。後から通しにくい形もあるので、ストラップを取り付ける前に通しておくと楽です。アコギのエンドピンジャックでは、無理にくぐらせずたるみを残す方法もあります。

エフェクター・アンプ側で抜けるとき+点検チェックリスト

ボードの入口・出口は引っかけやすいので、結束で張力を逃がします。ペダルのジャックは自分でバネを曲げず、メーカーやリペアへ。アンプ入力も、床から引っ張られる配置は避けます。

今日できる点検チェックリスト(道具なし・数分)

まず別のケーブルで原因の側を切り分け、ジャック側ならナット→バネ、使い方側ならストラップ通しの順で見ていきましょう。

KMsoundのシールドは、長さとL-L/L-S/S-Sのプラグ形状を指定して一本ずつ組み、接触と導通を確認してから出荷しています。選び直すなら、長さとプラグ形状を指定できるギターケーブルの一覧からどうぞ。

取り回しに合う長さとプラグで、一本ずつ。

CANARE・MOGAMIなどの線材に、L型/ストレートのプラグを組み合わせて
熟練職人が一本ずつ手作り。出荷前に導通を確認してお届けします。
長さ・カラー・プラグ形状(L-L/L-S/S-S)を選べます。

長さとプラグ形状を選んでオーダーする
全製品ラインナップ / L型・S型プラグの選び方
価格・在庫は商品ページでご確認ください。