シールドのL型・S型プラグはどっちを選ぶ?|ギターのジャック位置・アンプ・ペダルボード別の決め方
シールド注文時に迷いやすい「L-L・L-S・S-S、どれにする?」。答えは好みより先に、差し込む先のジャックの位置でほぼ決まります。ギター側・アンプ側・ペダルボードの入口と出口を順に見て、自分の1本を決める手順をまとめました。ペダル同士をつなぐパッチケーブルの話は別記事に譲ります。

▲ 片側がL型、もう片側がS型(ストレート)の「L-S」。最初の1本によく選ばれる組み合わせです
結論:迷ったら「ギター側L・アンプ側S」、ただしジャック位置で変わる
迷ったらギター側L型・アンプ側S型のL-S(ギターシールドケーブルの選び方と同じ出発点)。ただしジャック位置でS型が合うこともあります。
| 形 | 特徴 | 向いている場所 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| S型(ストレート) | まっすぐ挿さる。どんなジャックにも入れやすい | アンプ前面、トップ面のジャック、L型が当たる場所 | 突き出しが長く、引っかけた力がてこになりやすい |
| L型(L字・アングル) | ケーブルが直角に出る。突き出しが短く、ボディや機材に沿う | ボディ側面のジャック、壁際・ラック、ボードの入口・出口 | 横からの力を受けやすい。形によってはくぼんだジャックに当たる |
ギター側:ジャックの位置で決める(種類別早見表)
手元の楽器の出力ジャックを見てください。モデルで違うため、表は「〜系に多い」目安です。
▲ ボディを横から見た模式図です。実際の形や角度は楽器・プラグによって異なります
| 楽器(例) | ジャック位置 | 楽器側の候補 | 見るポイント |
|---|---|---|---|
| ストラト系 | トップのくぼんだジャックプレート(斜め) | L型が定番 | プラグの形によってはくぼみのふちに当たる |
| テレキャス系 | ボディ側面(カップ型) | L型 | S型は脚や椅子に当たりやすい。L型は下向きに挿す |
| レスポール系 | ボディ側面(下側のふち) | L型 | 同上 |
| SG・セミアコ系 | ボディトップ(平面) | L型/S型 | 弾く姿勢でケーブルの逃げ方を見る |
| アコギ(ピックアップ搭載) | エンドピンジャック | S型/L型 | ストラップとの干渉を見る |
| ベース | 機種によりトップ・側面・エンドピン | ジャック位置に合わせる | 自分の楽器で確認 |
ストラト系のくぼんだジャックプレート
L字の曲がり部分が大きい形だと、くぼみのふちに当たって奥まで入らない・向きが限られることがあります。手元のL型で奥まで入るか・ケーブルをどの向きに出せるかを確かめておくと確実です。不安ならS-Sも選択肢です。
エンドピンジャック(アコースティックギター)
S型・L型どちらも使えます。ストラップピンを兼ねたジャックでは、ストラップとぶつからないかを見て決めます。ベース特有の選び方はベース用シールドの記事で解説しています。
L型の弱点と「抜け・断線」を防ぐ使い方
L型は突き出しが短いぶん、ジャックにかかる「てこ」の力が小さくなりやすい形です(変換プラグと変換ケーブルの使い分け)。反面、横から引っ張られるとプラグが回ったり、ジャックをこじったりします。当店がL型プラグで回りにくい根元の固定を重視するのはこのためです(アセンブリケーブルの記事)。

▲ L型は横からの力を受けやすい形。根元の固定が長持ちの分かれ目です
S型も、まっすぐ引っ張られると抜けやすい面があります。どちらにも効くのが、ストラップにくぐらせる方法です(一例)。
- プラグをジャックに奥まで挿す。
- ケーブルをストラップとボディの間に通し、ストラップピンの近くで一度くぐらせる。
- ジャックとの間に少したるみを残して、足元へ垂らす。
踏んだり引っかけたりしても、力がジャックに直接かかりにくくなります。通し方は楽器に合わせて調整してください。
アンプ側・DI側:前面・背面・床置きで決める
- フロントパネル:S型が汎用。L型を下向きに挿すと前への張り出しを抑えられます。
- 背面・壁際・ラック:L型なら突き出しが短く、壁や背板との間に余裕ができます。
- DIボックス:床置きが多いので、ジャックの向きと足で引っかけやすいかで選びます。
両側ともL型が合うならL-Lです。
ペダルボードを挟むとき:入口と出口だけ見ればいい
シールドは「ギター→ボード入口」と「ボード出口→アンプ」の2本。見るのは最初と最後のペダル(またはジャンクションボックス)のジャックが側面か天面かです。
- 側面ジャック:L型なら横への張り出しが減り、ボードの幅を詰めやすくなります。
- 天面ジャック:S型で真上に出すか、L型で横へ逃がすか。L型は向きによって隣のペダルに当たるので、並びを見て決めます。
ペダル間のパッチや薄型のパンケーキ型プラグはパッチケーブルの選び方にまとめています。
【実践】注文前に自分の1本を決める3ステップ+チェックリスト
- 楽器のジャックを見る:トップのくぼみ/側面/トップ平面/エンドピンのどれか。
- 差し先を見る:アンプ前面・背面/DI/ボード入口ペダルの側面・天面。
- 両端を組み合わせる:下の表に当てはめます。
| 楽器側のジャック | 差し先 | 候補 |
|---|---|---|
| トップのくぼみ(ストラト系) | アンプ前面 | L-S(L型が当たる場合はS-S) |
| 側面(テレキャス・レスポール系) | アンプ前面 | L-S |
| トップ平面(SG・セミアコ系など) | アンプ前面 | L-S または S-S |
| エンドピン(アコギ) | DI・アンプ | S-S または L-S(ストラップとの干渉で判断) |
| 楽器側にL型が合う場合 | アンプ背面・壁際・ラック | L-L |
| 楽器側にL型が合う場合 | ボード入口の側面ジャック | L-L |
「L-Sはどっち向きに使う?」
一般的なシールドケーブルに向き(方向性)はありません。L型側を当たりにくくしたいほう(多くは楽器側)に挿せば大丈夫です。
- 楽器のジャック位置(トップ/側面/エンドピン)
- ジャック周りのくぼみやパーツの有無
- アンプ・DIの入力が前面か背面か
- ボードの入口・出口のジャックの向き
- 立って弾くか、座って弾くか
- 必要な長さ(ケーブルの長さの考え方)
KMsoundのシールドは、L-L・L-S・S-Sの3通りから選べます。標準は当店オリジナルプラグで、有料オプションでSwitchcraft(L型 #226・ストレート #280)やNEUTRIK(L型 NP2RX・ストレート NP2X)も指定可能。ハンダはKESTER44で、出荷前に一本ずつ導通を確認しています。ジャック位置に合わせてプラグ形状を指定できるギターケーブル一覧から選べます。
両端の形が決まったら、その組み合わせで一本を。
CANARE・MOGAMIなどの線材に、L型/ストレートのプラグを組み合わせて
熟練職人が一本ずつ手作り。出荷前に導通を確認してお届けします。
長さ・カラー・プラグ形状(L-L/L-S/S-S)を選べます。