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Cable Know-how2026.09.24

ベース用シールドはギター用と違う?|低音・アクティブ/パッシブ・長さから選ぶ

「ベース用のシールドを買うべき?ギター用で代用していい?」——結論から言うと、どちらも同じ構造のケーブルで、ギター用でも問題なく使えます。差が出るのは線材と、パッシブかアクティブかの違いです。自分のベースがどちらかの見分け方も紹介し、自分に合う1本の決め方を解説します。

パッシブ回路のジャズベースタイプ。コントロールプレートの出力ジャックにシールドを挿す

▲ ツマミ3つのパッシブベースの例(当店取扱いの Bacchus UNIVERSE SERIES)

結論:ベース用とギター用は「同じケーブル」。違いは線材と好み

楽器用シールドは、ギター用もベース用も芯線1本をシールドで包んだアンバランスケーブルで、両端は一般的なモノラル(TS)プラグです。挿せば同じように音が出ます。「ベース用」の表記は、多くが線材の特性やメーカーの音作りの考え方を示したもの。当店のシールドも、用途は「ギター・ベース → アンプ/DI」で共通です。

手持ちのギター用で、まずは弾いて大丈夫です。

ケーブルは低音を「足せない」——変わるのは高域の残り方

数m程度の楽器用ケーブルで、低域が増えたり削れたりすることは実用上ほとんどありません。長さや静電容量で変わるのは主に高域で、長いほど高域が丸まる方向に働きます(仕組みの解説)。

ベースにとっての高域は、指やピックのアタック、スラップの輪郭など「音の輪郭」を担う部分です。「低音が出るケーブル」は、高域が少し丸まって中低域が目立つ、という受け取り方であることが多いです。それを「太い」と感じるか「こもる」と感じるかは好みです。

公表値はGS-6が160pF/m、MOGAMI 2524が130pF/m(G-SPOTは非公表)。3m程度なら差は言われれば分かる程度のことが多いです(3線材の比較)。

まず確認:あなたのベースはパッシブ?アクティブ?

見分ける目安は3つ。ボディ裏の電池蓋Bass/Middle/TrebleなどのEQツマミアクティブ/パッシブ切替スイッチがあれば、アクティブ(プリアンプ内蔵)の可能性が高いです。確実なのは取扱説明書です。たとえば Bacchus UNIVERSE SERIES は、Volume×2・Tone×1のパッシブ回路です。

ベースのボディ裏。電池ボックスが無いのはパッシブベースの目安のひとつ

▲ 電池蓋のないボディ裏

項目パッシブアクティブ
出力インピーダンスが高い低インピーダンス
ケーブル容量の影響受けやすい小さい
気を配る点1本目の長さと線材電池とジャック

パッシブベースの選び方:1本目の「長さ×静電容量」を意識する

効いてくるのは、ベースから最初の機材(アンプ・ボード・DI)までの1本目です。DIから先はバランス接続で、長く引き回しても影響を受けにくいため、あまり気にしなくて大丈夫です。

どちらも「方向」で、正解ではありません(GS-6とMOGAMIの音の傾向)。迷ったら長さと音量を揃え、録音して聴き比べてみてください。

アクティブベースの選び方:線材より「電池とジャック」に気を配る

低インピーダンス出力なのでケーブル容量の影響は小さく、線材は取り回し・耐久性・色で選んでかまいません。注意点は次の3つです。

  1. 使い終わったら抜く:多くの機種は出力ジャックが電池のスイッチを兼ねており、ケーブルを挿したままだと電源が入りっぱなしで電池が減ります(仕組みは TS/TRSプラグの違い)。長期間弾かないときは電池を外しておきます。
  2. 一般的なモノラル(TS)シールドを使う:ステレオ(TRS)ケーブルは、結線によっては音が出ない原因になり得ます。
  3. 音が出ないときは電池も疑う:別のケーブル → 電池交換 → 切替があればパッシブで鳴るか、の順に切り分けます。

アクティブ/パッシブ切替付きのベースをパッシブ側で使うときは、パッシブの考え方(1本目の長さ×線材)に戻ります。方式は機種によるので、取扱説明書でも確認を。

長さとプラグ:ジャックの位置と弾き方から決める

長さは「実測+動く分+たるみ」で決めます。おすすめの目安は自宅・録音で1〜3m、小〜中規模ライブで5m前後、大きなステージで7〜9m。ベースだから長く、という決まりはありません。DIに挿すときも1本目は長くしすぎないのがコツです(理由は ケーブルの長さと音)。ライブ当日の持ち物は ライブ・リハの持ち物 へ。

プラグは、楽器側をL型にするとケーブルがボディに沿い扱いやすいと言われます。ただしジャックの位置で相性が変わるので、自分のベースを見て L-L/L-S/S-S から選んでください。立って動き回る・座って弾くなど根元に力がかかる弾き方なら、たるみを多めに残すと断線予防になります。

シールドケーブルのL型プラグとストレート(S型)プラグ
まとめ——ギター用でも使えます。パッシブは1本目の長さ×線材、アクティブは電池とジャックに気を配りましょう。

あなたのベースに合わせた一本を、お作りします。

線材は CANARE GS-6(6色)、MOGAMI 2524・2534、OYAIDE G-SPOT CABLE(パープル)から。
長さ(15cm〜10m)とL型・S型のプラグを選んでご注文いただけます。
熟練職人がKESTER44で一本ずつハンダ付けし、出荷前に全数導通チェックしてお届けします。

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