エレアコ・アコギのシールドの選び方|長さ・L型/S型・電池を減らさない扱い方まで、エンドピンジャックで失敗しない決め方
エレアコ(ピックアップ付きのアコースティックギター)は、エレキギターと同じ6.3mmのシールドでつなげます。ただし座って弾くことが多い、ジャックが本体の底(エンドピン)にある、プラグを挿すと内蔵プリアンプの電池が入る機種が多い、という違いがあります。この記事では、長さ、プラグの形、電池の扱いを、使う場面から決める手順にまとめました。
▲ ケーブルの基本は同じ。違いは「底のジャック」「座奏」「電池」の3点です。
結論:選ぶ順番は「長さ → プラグの形 → 電池の扱い」
エレアコ用だからといって特別な線材が必要なわけではありません。一般的なギター用のシールドで接続できます。迷いやすいのは次の3点なので、この順に決めると失敗しにくくなります。
- 長さ:つなぎ先(アンプ・DI・オーディオインターフェース)までの距離を、座る位置から測る
- プラグの形:エンドピン側のケーブルが、膝・足・ストラップのどこを通るかで決める
- 電池の扱い:弾き終わったらプラグを抜く習慣をつける(機種によります)
エレキと違う3つのポイント
1. ジャックは本体の底(エンドピン)にあることが多い
エレキギターは本体の表や側面にジャックがありますが、エレアコはストラップピンを兼ねたエンドピンジャックが一般的です。ケーブルが体のすぐそば、特に座ると太ももの近くを通ります。長さの余り方やプラグの向きが、弾きやすさに直結します。
2. プラグを挿すと電池が入る機種が多い
内蔵プリアンプ付きのエレアコでは、モノラルプラグを挿すと電池がオンになり、抜くとオフになる構造が多く見られます。つまり挿したまま置いておくと電池が減ることがあります。仕組みや電池寿命は機種ごとに違うので、取扱説明書で確認してください。
3. 音の出口が複数ある
エレアコはアンプだけでなく、DIボックス経由でPAへ、あるいはオーディオインターフェースの楽器入力(INST)へとつなぐ場面が多い楽器です。つなぎ先ごとの考え方は、DIボックスの記事とオーディオインターフェースの記事にまとめています。この記事で選ぶのは、楽器からつなぎ先までの1本目のシールドです。
長さの決め方:座る位置からつなぎ先まで、ひもで測る
長さは、機材の置き場所と弾く姿勢で決まります。目安は下の表のとおりですが、これは出発点であって正解の長さではありません。ひもを椅子の位置から、つなぎ先の入力まで実際に這わせて測り、そこにたるみ(ケーブルが踏まれたり引っ張られたりしないための余裕)を足してください。
| 場面 | 長さの出発点 | 考え方 |
|---|---|---|
| 自宅で座って弾く(宅録・練習) | 3m前後 | オーディオインターフェースやアンプが手の届く範囲にあれば足ります |
| 弾き語りのステージ(座奏) | 3〜5m | 椅子からDIやアンプまでの距離。マイクスタンドや譜面台の周りを回す分を足す |
| 立って弾く・少し動く | 5m前後 | 動いても引っ張られないよう、足元にゆるいたるみを作れる長さに |
| ステージ上を大きく動く | 5〜7m前後 | 動く範囲いっぱいに伸ばしたときに、プラグに力が掛からないか確認する |
L型かS型か:ケーブルの通り道で決める
プラグの形は、ケーブルが膝・足・ストラップのどこを通るかで選びます。エンドピンジャックは底面にあるため、エレキとは事情が変わります。
| 形 | 特徴 | 向いている場面の例 |
|---|---|---|
| S型(ストレート) | ジャックの向きにまっすぐ出る | 立って弾き、ケーブルを足元へ真っすぐ落としたいとき |
| L型 | プラグ根元で横に曲がって出る | 座って弾き、ケーブルを太ももや体から離して横へ逃がしたいとき |
どちらが良いかは、ジャックの位置、ストラップの有無、弾く姿勢で変わります。実際にその楽器を構えて、プラグを挿した状態でケーブルがどこを通るかを確かめるのが確実です。ジャックの周りにほかの部品や出っ張りがある場合は、先に形を確認してください。形状の考え方はL型・S型プラグの記事で詳しく解説しています。
楽器側と、つなぎ先(アンプ・DI)側は別々に選べます。迷ったときは、楽器側を使い方に合わせた形に、つなぎ先側は壁際なら L 型、手前から差すなら S 型にすると収まりやすくなります。
電池を減らさない扱い方
内蔵プリアンプが電池式のエレアコでは、ケーブルの抜き差しの習慣がそのまま電池の持ちになります。
- 弾き終わったらプラグを抜く:挿したままだと電池が入りっぱなしになる機種があります
- ケーブルを挿したままケースに入れない:移動中にオンのままになってしまいます
- 長期間弾かないときは電池を外す:保管の方法は機種の取扱説明書に従ってください
- 音が小さい・歪む・ノイズが増えたら、先に電池を疑う:ケーブルの故障と症状が似ているためです
抜き差しのタイミングは、電源を入れたままの抜き差しの記事のとおり、音の出口(アンプ・スピーカー)の音量を下げてから行うと、「ボツッ」というノイズを避けられます。
音が出ない・ノイズが出るときの切り分け
原因がケーブルなのか楽器なのかは、1か所ずつ変えると見つけやすくなります。
- 電池を新しいものに替える(または電池残量を確認する)
- 別のシールドに替えて、症状が変わるか見る
- 別の入力端子(別のチャンネル、別のアンプ)につなぐ
- プラグの奥までしっかり挿さっているか確認する。抜けやすい場合はシールドが抜けやすいときの記事へ
- ケーブルを動かすと音が途切れるなら、プラグの根元の断線を疑う。寿命の見分け方はシールドの寿命の記事へ
買う前のチェックリスト
- つなぎ先(アンプ/DI/オーディオインターフェース)が決まっている
- 座る位置からつなぎ先までを、ひもで測った
- ケーブルが膝・足・ストラップのどこを通るか確認した
- エンドピンジャックの周りにプラグが干渉しないか確認した
- 弾き終わったらプラグを抜く習慣にする(電池式の場合)
- 予備のシールドを1本、持ち運び用に用意する(ステージで使うなら)
KMsoundでの考え方
当店のシールドは、長さ・カラー・プラグ形状(L-L/L-S/S-S)を選んでオーダーできます。エレアコでは「座奏で膝に当たらない向き」「予備と色を分けて見分けやすくする」といった使い方に合わせて選べます。製作は一本ずつ組み立て、出荷前に導通を確認してお届けしています。自分で作る場合も、ケーブル自体は同じ考え方で選べます。完成品が必要なときは、長さと形を決めてから選んでみてください。
座って弾くときの1本を、長さと形で選ぶ
エレアコのエンドピンジャックは、プラグの向きで弾きやすさが変わります。
KMsoundでは長さ・カラー・S型/L型プラグを指定して、一本ずつ組み立て、
出荷前に導通を確認してお届けします。