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Cable Know-how2026.09.25

オーディオインターフェースのケーブル選び|宅録で楽器・マイク・モニターをつなぐ

「オーディオインターフェース(以下IF)に、ギター・マイク・モニターを何のケーブルで何本つなぐ?」——答えは銘柄より先に、端子に書かれた文字にあります。表記の読み方から本数・長さ、トラブル対処まで、専門店がまとめます。

オーディオインターフェースの接続図。ギターはINST入力にTSケーブル、マイクはXLR入力にXLRケーブル、キーボードはLINE入力に2本、モニタースピーカーはMAIN OUTからTRSまたはXLRで左右2本つなぐ

▲ 矢印1本がケーブル1本(×2は矢印も2本)。両端の形を書き出すと買い間違いを防げます

最初に見るのは「端子の表記」|INST・MIC・LINE・OUTPUTの読み方

信号は一般に「マイク<楽器<ライン」の順に大きく、入力もそれに合わせて分かれています。

表記意味・挿すもの
MICマイク用のXLR入力
INST / Hi-Z楽器用の高インピーダンス入力。パッシブのギター・ベース
LINEライン入力。キーボード・シンセ
MAIN / MONITOR OUTモニタースピーカー用の出力
LINE OUTライン出力(追加のスピーカー・機材へ)
PHONESヘッドホン出力
INSERTエフェクト挿入用。TRSでもバランス用ではない
BALバランス対応

XLRとフォン兼用のコンボジャックは、フォン側がLINEかINSTかが機種で違い、スイッチで切り替える機種も多いので取扱説明書で確認を。プラグの見分け方はTS/TRSプラグの違いへ。

入力側の組み合わせ|楽器・マイク・キーボードは何でつなぐ?

ギター・ベース:INSTに、TS–TSのシールドで1本

Hi-Zでない入力では、音が小さい・細いと感じることがあります。楽器からの1本目は長さが音に効きやすいので、必要以上に長くしないのがコツです(ケーブルの長さと音)。

マイク:XLRメス–オスで1本。ファンタムはOFFで抜き差し

コンデンサーマイクはファンタム電源(一般に+48V)が必要なものが多く、抜き差しはファンタムOFF・音量を下げてから。長さや向きはマイクケーブルの選び方で解説しています。

キーボード・シンセ:LINEへL/Rで2本

出力に合わせてTS(またはTRS)を2本。INSTでは歪みやすくなります。

出力側の組み合わせ|モニタースピーカーは「TRS」か「XLR」か「RCA」か

宅録で使うパワードモニター(アンプ内蔵)はライン入力です。パッシブスピーカーは別です(スピーカーケーブルの記事)。つなぐのはMAIN(MONITOR)OUTから。PHONESはヘッドホン用で、スピーカー接続は想定されておらず音量・音質の面で不利になりやすいため使いません。

IF出力 → モニター入力ケーブル接続
TRS → TRSTRS–TRSバランスのまま
TRS → XLRTRS–XLRオスバランスのまま
XLR → XLRXLRメス–XLRオスバランスのまま
TRS → RCATRS(またはTS)–RCAアンバランスになる
RCA → RCARCA–RCAアンバランス

バランス同士なら、バランスのまま

宅録向けIFのモニター出力はTRSバランスが多く、両端が対応していればバランスでつなぐのが基本。PCや電源が密集する机まわりでもノイズに強くなります(バランス接続の仕組み)。TSでもつながる場合が多いものの、アンバランス扱いになり、機種によっては音量低下やノイズの原因になり得ます。またTRSプラグでも、中が芯線1本+シールドならバランスになりません。

TSプラグとTRSプラグの比較図。絶縁リングが1本ならTS、2本ならTRS

RCA入力のスピーカーには

アンバランス接続になるので短めに。TRS側のリングの処理(結線)は、IFの取扱説明書の推奨に合わせます。変換プラグは重ねず、変換ケーブル1本でつなぎます(変換プラグと変換ケーブル)。左右やハムはRCAケーブルの選び方へ。

本数と長さの決め方|机まわりを「区間」で測る

本数は入力+出力(モニター2)+予備1。ギター・マイク・モニターなら4本+予備、キーボードを足すと6本+予備です。「TS–TS」「TRS–XLRオス」と両端の形を書き出しておきます。

紐で経路をなぞって測るのが確実。余りは8の字巻きで束ね、電源ケーブルとはまとめません。

つないだのに困ったら|宅録で多い5つの失敗と切り分け

作業前は音量を下げ、ファンタムをOFFに。電源はモニターを最後に入れ、最初に切るのが安心です。

  1. ギターの音が小さい・細い → INST(Hi-Z)を確認。
  2. キーボードが歪む → LINEへ挿し替え、ゲインを下げる。
  3. モニターから「ジー」「ブーン」 → グラウンドループの可能性。電源を同じタップから取る、ノートPCのACアダプタを外して変化を見る。
  4. 片側しか鳴らない → 奥まで挿し直し、左右のケーブルを入れ替えて症状が移るか見る。
  5. 音量が低い・ノイズっぽい → バランス出力にTSを使っていないか。両端が対応ならTRS–TRS/TRS–XLRへ。

鉄則は一度に1つだけ変えること。なお、電源プラグの保安用アースを外す(3P→2P変換で浮かせる)対処は感電の危険があるため、行わないでください。対策全般はノイズ対策、断線はテスターの記事へ。

作る側から見た宅録の一本|KMsoundで揃えられるもの

正直にお伝えすると、TRS–TRS、TRS–XLR、TRS–RCAといったモニター用のケーブルは、現在当店の定番ラインナップにはありません。必要なときは端子を確かめたうえでお問合せください(可否をご案内します)。ステレオミニ系は現在試作中です。

つなぐ場所が決まったら、ちょうどいい長さの一本を。

ギター・ベース用のシールド、マイク用のXLR、RCAケーブルを、
CANARE・MOGAMIで熟練職人が一本ずつ手作り。出荷前に導通を確認してお届けします。
長さ・カラーを選べます(シールドはL型/ストレートも)。

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