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Cable Know-how2026.10.07

アンプのセンド・リターン(FXループ)のつなぎ方|必要なケーブル本数・4ケーブルメソッド・ループに入れるエフェクター

アンプの背面にある「SEND」「RETURN」は、アンプの中の2つの部屋——音色や歪みを作るプリアンプと、音量を上げるパワーアンプ——のあいだに、外のエフェクターを差し込むための出入口です。向きを間違えると音が出ませんが、仕組みと必要なケーブルの本数が分かれば迷いません。配線図と早見表で順番に整理します。

床に置いたエレキギターにシールドケーブルが挿さっている様子。アンプのセンド・リターン(FXループ)を使うと、ボードとアンプの間のケーブルが増える

センド・リターン(FXループ)とは——プリアンプとパワーアンプの「あいだ」

信号は、ギター → INPUT → プリアンプ → SEND(出口) → エフェクター → RETURN(入口) → パワーアンプの順に流れます。つまりSEND→エフェクターのIN、エフェクターのOUT→RETURNです。

全信号が通る「直列」と、原音にエフェクト音を混ぜる「並列」があり、どちらかは機種によるのでマニュアルで確認を。ループのないアンプなら、ペダルを全部INPUTの前に並べれば成立します。

アンプのFXループと4ケーブルメソッドの配線図。上は歪み系をINPUT前、ディレイ・リバーブをSENDからRETURNの間に入れる例。下はマルチエフェクターを4本のケーブルでアンプのINPUT・SEND・RETURNにつなぐ例

▲ 太い赤線が、ボードとアンプを行き来する長い区間です。

どのエフェクターをループに入れる?——定番はあっても正解ではない

置き場所多い例理由(と言われること)
INPUTの前チューナー、ワウ、コンプ、歪みギターの生の信号を受ける前提のものが多い
ループディレイ、リバーブ、コーラスアンプの歪みの後ろなら、残響がにごりにくい
どちらでもフェイザー、トレモロなど前と後ろで別の音。試して決める

アンプで歪ませるなら、空間系はループのほうが残響がクリアに残りやすいと言われます。ただしこれは出発点で正解ではありません。歪みもペダルで作るなら全部INPUT前でも問題が出にくく、音が細く感じたら前に戻して聴き比べてください。ボード内の並び順はパッチケーブルの本数と並べる順番へ。

4ケーブルメソッド(4CM)の配線——マルチの中にプリアンプを挟む

SEND/RETURN付きのマルチ(BOSS GT-1000、Line 6 HX Stomp XLなど)で、歪み系はINPUT前、空間系はループへ振り分ける配線です。

  1. ギター → マルチのINPUT
  2. マルチのSEND → アンプのINPUT
  3. アンプのSEND → マルチのRETURN
  4. マルチのOUTPUT(L/MONO)→ アンプのRETURN
4CMの注意点

必要なケーブル本数と長さ——ボード↔アンプが3本に増える

構成ボード↔アンプボード内パッチ
ループ不使用1本台数−1本
ループ使用3本(→INPUT、SEND→、→RETURN)前段・ループ段それぞれ台数−1本
4CM3本(図の②③④)0本

ギター→ボードの1本は別です。背面のSEND/RETURNまで回り込む長さが要ります。ボード位置から実際に沿わせて測りましょう(必要な長さの測り方)。

3本を同じ長さで揃えると束ねやすく、予備も共通にできます。端子はTS(モノラル)が基本ですが、TRSの機種もあります(TSとTRSの見分け方)。長さが決まったら、長さとプラグ形状を指定してギターケーブルを選ぶこともできます。

L型プラグとS型(ストレート)プラグを並べた写真。アンプ背面のSEND・RETURN端子までの取り回しに合わせてプラグ形状を選ぶ

音が出ない・ノイズが出るときの確認手順

  1. アンプの音量を下げてから作業する
  2. SENDとRETURNが逆でないか、背面の文字で確かめる
  3. ループ内のペダルを外し、SENDとRETURNを1本のシールドで直結する。鳴ればループ内のペダル・パッチ・電源を、鳴らなければ直結に使ったケーブル、INPUT前の機材、アンプ本体の順に疑う(一度に1か所だけ替える)
  4. 4CMなら、ループブロックのオン・位置・レベル設定を見直す
  5. それでもダメなら、ケーブル単体をテスターで確認する

ループを使わないのにRETURNにだけケーブルが挿さっている(ギターをRETURNに挿した)場合、機種によってはプリアンプを通らず、音色つまみが効かない・音が小さいことがあります。ブーンというハムは、機材と電源が増えると出ることがあります。電源を同じ系統から取り、抜けかけを確認してください。電源プラグの保安用アースを外す方法は感電の危険があるため、行わないでください(ノイズの原因と対策)。

まとめ:つなぐ前のチェックリスト

FXループ配線の前に

往復する3本のどれかが不安定だと、原因の切り分けが難しくなります。KMsoundでは、CANARE・MOGAMIの線材を職人が一本ずつ手作りし、出荷前にテスターで導通を確認しています。長さ・L型/S型・色を指定できるので、3本を同じ長さ・色で揃えられます。

ループ用の3本を、同じ長さ・プラグ・色で揃える

長さ・L型/S型・色を指定して一本ずつ組み立て、導通を確認してからお届けします。

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