エフェクターのステレオ接続:アンプ2台・オーディオインターフェースへのつなぎ方と必要なケーブル本数
ステレオ出力のディレイやリバーブを、どの端子に何本つなげばいいのか。結論は、ステレオ出力のペダルを境に、そこから先のケーブルがL/Rで2本ずつになるということ。アンプ2台・オーディオインターフェース・PAへのつなぎ方と本数、つまずきやすい点を専門店が整理します。
結論:ステレオ出力のペダルから先が「2本ずつ」になる
ステレオ出力のペダルの手前までは、従来どおり1本の流れ(モノ)です。そこから先は信号がLとRの2系統に分かれるため、パッチもアンプへのシールドも2本ずつ必要です。
端子名はメーカーで異なり、「L/MONO・R」「A/MONO・B」「LEFT・RIGHT」などと表記されます。「MONO」と書かれた側が、モノラルで使うときの端子という読み方が一般的です(キーボードのL/MONO接続も同じ考え方です)。
L/MONOだけ挿すとどうなる?ステレオ出力の基本
- L/MONO(A/MONO)だけに挿す:モノラル出力が一般的です。BOSS DD-500の取扱説明書でも、モノではOUTPUT A/MONOのみを使うと案内されています。
- L/MONOとRの両方に挿す:ステレオ出力。入力が1本のままでもステレオで出せる機種もあります。
- 入力もステレオにする:前段がステレオ出力なら、入力もL/MONOとRの2本で受けます。
機種によってはシステム設定・背面スイッチ・内部ジャンパーでのステレオ切り替えが必要です。片側だけ挿したときの処理もメーカーで違うため、必ず取扱説明書で確認してください。ステレオ入力がTRSの1口になっている機種もあります(TSとTRSの違い)。
接続パターン別の早見表(アンプ2台・オーディオインターフェース・PA)
| つなぎ先 | ステレオペダル以降のつなぎ方 | ケーブルと本数 |
|---|---|---|
| アンプ1台(モノ) | L/MONO → アンプ | シールド1本 |
| アンプ2台 | L → アンプA、R → アンプB | シールド2本 |
| オーディオインターフェース | L → IN1、R → IN2 | シールド2本 |
| PA(DI経由) | L・RをDI2台、または2chのDIへ | シールド2本+XLR2本 |
| 後段にステレオ入力のペダル | ペダル間をLとRでつなぐ | パッチ2本 |
オーディオインターフェースの入力をINSTとLINEのどちらにするかは機器によって異なるので、取扱説明書の推奨に従ってください。DAWでは2トラックを左右に振るか、ステレオトラックで録ります(オーディオインターフェースの端子)。PA送りはDIボックスのつなぎ方へ。
何本増える?モノ構成との比較
| 区間 | モノ構成 | ステレオ(アンプ2台) |
|---|---|---|
| ギター → ボード | 1本 | 1本 |
| ステレオ対応ペダルどうしの間 | 1本 | 2本 |
| ボード → アンプ | 1本 | 2本 |
| 数え方の例:ギター→歪み2台→ステレオディレイ→アンプ | シールド2本+パッチ2本 | シールド3本+パッチ2本 |
増えるのはステレオ区間だけで、アンプ2台ならボードからアンプへの長いシールドが1本増えます。左右の長さをそろえると管理が楽です。L/R用に色違いでそろえるなら、カラーと長さを選べるギターケーブルの一覧から選べます。FXループと併用すると本数はさらに増えます。
アンプ2台でつまずきやすい点と対策
- ハム(ブーン音)の対策:2台のアンプをつなぐとグラウンドループでハムが出ることがあります。一般的な対策は、2台の電源を同じコンセント系統・電源タップから取ること、グラウンドリフトやアイソレーショントランスを備えた機器を使うことです(ノイズ対策全般)。
- 片側しか鳴らない:L/MONOに挿していない、ステレオ設定がオフ、断線やTS/TRSの取り違えを順に疑います(変換の注意点)。
- 左右が逆:ピンポンディレイの動きが逆になります。色やラベルで防げます(色分けの方法)。
- 音が痩せる・低音が減る:2台の極性(位相)が合っていない可能性があります。疑う項目の一つとして、極性反転機能のある機器で確かめる方法もあります。
- モノで聴かれたときの差:PAがモノの会場に備え、L/MONOだけでも確認を。
つなぐ前のチェックリスト
- 取扱説明書で端子名とステレオ設定の要否を確認した
- L/MONO側を基準にした
- 音量を絞り電源を切って接続した(アンプは最後にON・最初にOFF)
- 2台のアンプの電源系統をそろえた
- LとRを色かラベルで区別した
- 片側ずつ音を出し、最後にモノでも確認した
KMsoundでは職人が一本ずつ組み立て、出荷前にテスターで導通を確認しています。TRSからTS2本に分ける結線など特殊な仕様は、お問い合わせで製作の可否をご案内します。