エフェクターの接続順番|基本の並べ方と例外(ワウ・ファズ・ブースター・空間系)、順番を試すときのパッチの組み方
どの順番でペダルをつなげばいいか分からない。基本は「チューナー → ワウ・コンプ → 歪み → モジュレーション → ディレイ → リバーブ」です。ただしBOSSなどメーカー自身が唯一の正解順はないとしており、ファズやブースター、ボリュームペダルには定番の例外があります。並べる理由と例外、順番を試すときのパッチケーブルの組み方までまとめます。
▲ グレー=音を整える、赤=歪ませる、青=揺らす・響かせる。
結論:基本の並びは「整える → 歪ませる → 揺らす → 響かせる」
ペダルは前から来た音をまるごと加工します。歪みの前に置いたものは一緒に歪み、後ろに置いたものは歪んだ音に掛かります。多くの例外もこの原理で説明できます。
カテゴリ別:その位置に置く理由(基本の並び早見表)
| 種類 | ここに置く理由(メーカー解説より) |
|---|---|
| チューナー | クリーンな信号で測れる(BOSS) |
| ワウ・フィルター | ピッキングの強弱に反応するので、コンプや歪みを前に置かない(BOSS) |
| コンプ | 音量のそろった信号で働くため、楽器の近くに(BOSS) |
| 歪み | 軽いものから重いものへ並べるのが一例。前段のノイズも持ち上げるので、ノイズの出るペダルは歪みより前に(BOSS) |
| モジュレーション | 歪みの後だと揺れが際立つ(BOSS)。前だと濁りやすいとされる(Dunlop) |
| ディレイ | 歪みの後のほうが反復音がクリーンでそろう(BOSS) |
| リバーブ | 残響をディレイに通すと濁りやすいので、ディレイの後に(BOSS) |
あえて空間系を歪みの前に置き、荒れた響きを狙う人もいます。定番の並びと、ボード全体の組み方はパッチケーブルの選び方でも紹介しています。
例外①:ワウとファズ、どっちが先?(バッファとの相性)
古典的なアナログファズは、ギターと直接つながる前提の回路が多く、先頭以外に置きにくいことがあります。BOSSの解説では、バッファを通った信号と相性が悪い場合があるとされます(BOSS FZ-1Wも先頭に置く例として紹介)。一方、ワウとファズはどちらの順でも成立し得るとされます。相性はファズの種類で違うので、取説の推奨も確認しましょう。
- ファズをギター直後に置いて基準の音を聴く
- ワウやバッファ入りペダルを前に移し、音が細くならないか比べる
ファズを先頭に置くなら、ギターから足元までの1本目がファズの入口です。足元まで届く長さとプラグ形状でギターケーブルを選ぶのも、ボード作りの一部です。
例外②:ブースター・ボリュームペダル・ノイズサプレッサーの置き場所
| 種類・位置 | 狙い(BOSS解説より) |
|---|---|
| ブースター:歪みの前 | 歪みを押して、より濃く太い歪みに |
| ブースター:最後 | 音色を変えずに音量を上げる(ソロ向き) |
| ボリューム:先頭 | ほかのエフェクトに入る前の音量を制御 |
| ボリューム:歪みの後 | 歪み量を変えずに音量調整。後ろが空間系だけなら残響が自然に消える |
| ノイズサプレッサー | 歪みのセクションに置くのが論理的とされる |
ボリュームペダルは機種の設計で決まることも
Dunlop DVP4の取説はチェーンの最初を推奨し、BOSS FV-500Lの取説はローインピーダンス設計のためエフェクターの後ろに、と案内しています。ハイ/ローインピーダンスの別を取説で確認しましょう。BOSS NS-2が案内する、歪みなどを本体のSEND/RETURNに入れる接続では、NS-2を使わない場合よりパッチが2本増えます。
例外③:空間系をアンプのFXループへ入れる選択肢
アンプで歪ませるなら、ディレイ・リバーブをアンプのセンド・リターン(FXループ)に入れ、アンプの歪みより後ろに置く方法もあります。冒頭の原理の応用です。配線と本数はFXループのつなぎ方、ステレオ化はステレオ接続へ。
【実践】順番を試すときのパッチケーブルの組み方とチェックリスト
- 仮組みは長めのパッチで:隣を1台またげる程度なら、入れ替えても足ります。
- 動かすのは1回1か所:何が効いたか分かるようにします。
- 同じ音量・同じフレーズで比べる:大きい音ほど良く聞こえやすいので、音量をそろえます。抜き差しはアンプの音量を下げてから(電源の順番)。
- 決まったら実測:ヒモで測る3ステップで長さを測り、プラグ形状(L-L/L-S/S-S)を決めます。
- 区間ごとに色分け:次の組み替えでも迷いません(ケーブルの色分け)。

□ ワウ・コンプは歪みの前で一度聴いた
□ ファズは「ギター直後」でも聴いた
□ ブースターは目的で前後を決めた
□ ボリュームペダルのインピーダンスを確認した
□ 音が出ないときは半挿しを確認(導通の確かめ方)
KMsoundのケーブルは、国内で職人が一本ずつ組み立て、出荷前に導通を確認しています。確定した長さとプラグ形状でパッチケーブルをオーダーできます。特殊な結線はご相談ください。
順番が決まったら、ボードの入口と出口の2本を選ぶ
ギター→ボード、ボード→アンプの2本を、CANARE・MOGAMIの線材から
長さとS型・L型プラグを指定して一本ずつ製作し、導通を確認してお届けします。